の~んびり暮らすって、いつから難しくなっちゃったんだろう・・・?

モンテ・クリスト伯

ストレスを抱えていると、なんとかして現実から逃れたいという

自己防衛の意識が働いてきます(私の場合)。

 

クロスステッチに何時間も費やしたり、日本のドラマや映画を観たりして、

現実世界で起きている嫌なことを忘れようとします。(だから目が悪くなる)

 

本もそんな私の現実逃避ツールの一つです。

ただし、日本から持ってきた本を何度も読み返しています。

 

今読んでいるのはアレクサンドル・デュマの「モンテ・クリスト伯」の第4巻。

ネタバレはしませんが、モンテ・クリスト伯の緻密な計算による復讐劇です。

 

非常に奥が深い小説で、モンテ・クリスト伯その人から学べることは限りがありません。

 

とはいえ、小説は、読んでいる時の自分自身の状態によって、感銘を受ける文章も全く変わってきます。

 

昔感動して線を引いていた箇所よりも、もっと素晴らしい文章があったりします。

 

昔は、主人公が苦境にも負けずに師匠から多くの学問を学びゆく姿に感銘を受けました。

 

今の私は、主人公が悪を絶対に許さず追い詰めていく姿勢、一方で善良な人々には、その努力が報われるように手を尽くしてあげる姿勢に目を奪われています。

主人公の背負った悲しみに何度もこみ上げるものがありました。

 

ただ、悪人がすべての人にとって悪であるわけでも、善人が過ちをその人生の中で一度も犯したことがないというわけでもない、ということで、現実社会ではそんなに簡単に割り切れない部分もあります。

そう思うのはきっと、私自身にぶれがあるからであって、人間の本質を見抜く力が養われていないからなのでしょう。

 

それにしても、小説というのは素晴らしいですね。

ただ一度の人生を生きる私が、何人もの人生を垣間見ることができる。

そしてそれを糧にしてより良い人生とは何かと考え及ぶことができる。

登場人物たちの会話がまるで実際にあったかのように

その周りの風景も含めて私の脳裏に浮かびあがってくる。。。

何度も読んだ本は、目をつむると、まるで映画のように物語が流れていく。。。

 

私の宝物です。

 

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家から持ってこれずに残念だった本で、もう一度読みたいのは

パール・バック「大地」

山崎豊子大地の子」「白い巨塔」「二つの祖国」

司馬遼太郎関ヶ原」「太閤記」「竜馬が行く」等々

夏目漱石「門」「行人」「それから」「三四郎」

シラノ・ド・ベルジュラック」「キュリー夫人伝」

ユゴーレ・ミゼラブル」「九十三年」

O.ヘンリー短編集

 

他にもたくさんあったけど、もう覚えてない。。。

 

家にある本でもう一度読み直したいのは

「椿姫」「マノン・レスコー」「魔の山」「路傍の石

デミアン」「車輪の下」「こころ」「明暗」

鬼平犯科帳ww」「国盗り物語」「項羽と劉邦

燃えよ剣」「復活」「アンナ・カレーニナ

「アンの娘リラ」

 

でもきっと絶対に読み終わらないと思うのは「戦争と平和」です。

1巻を何度も読んでいるけど、もうだめ。。。

登場人物800人らしいし。もう誰が誰だか。。。

 

 

 

あー、なんか、本の話をしたらすっきりした。

こういう本の内容とかを語り合える友人が欲しいです。