ロシア:クリミア編入 - なんでロシアが悪者なの?
プーチン大統領の演説を聞くに、また、その後の法に叶った行動を見るに、
「なぜ欧米諸国はロシアを叩くのか」
と思ってきた。
ロシアの言ってることは正しいし、むしろアメリカの方が国際法を無視して戦争を起こしたりしているではないか。しかも、誰一人、アメリカを批判したり、制裁したりすることもない。アメリカは、自分が間違えた行動を取っても謝罪さえしない。
そのくせ、ロシアを批判する。制裁する。なぜか。
本日付の佐藤優氏の記事を読み、ポイントは
「プーチンは「領土不拡張」という戦後国際社会のルールを変えてしまった」
ということなんだろうと、一旦腑に落ちた。
だから、プーチンが悪くないと思っている国も、あからさまに支持はできない。
今回のことも、ロシアのイメージ悪化、国の弱体化を狙っていたのだろうが、
プーチンの早業でクリミアを併合されてしまい、「領土不拡張」ルールが破られる、
という、欧米が思っても見なかった方向に進んでしまった。
欧米は「間違った論法・方法」でロシアをやり込めようとしている。
でも、やり込めようとすればするほど、抵抗される。
そもそもウクライナを扇動してきたのは(2004年から)、欧米だ。
世界中の人が知っているが。
もし、欧米が、黒海から軍隊を撤退する代わりに、そこを不可侵地域にしようと、
そのかわり、クリミアの併合をやめ、ロシア軍を撤退させろと交渉したら
ロシアはどうしただろうか。
平和を、民主主義を唱えるならば、対話を続ければいい。
その姿を世界中に見せていけばいい。
なぜすぐに「力」をもって押さえつけようとするのだろうか。
プーチンは、「そういうことはもうやめないか」と言っているのではないか。
今後、ロシアに間接的に干渉するのはやめてくれ、そう言っている。
そうであってほしい。