バスで席を譲るかどうか
子供の小学校は、家からバスで15-40分ほど離れた場所にあります。
道の混み具合によって時間はまちまち。
いつも、18時半に学校につき、その後バス停まで10分ほど歩きます。
5-15分ほどバスを待ち、子供は学割カードで、私は切符を買って乗り込みます。
バスの中は老若男女で一杯で、座る場所はたいていありません。
人が一人立てるだけの狭い通路で、子供のランドセルと
上履き入れ、自分のバッグ等を持ち、私は全く身動きができない状態。
いつもは、子供も元気でずっと立ってても大丈夫なのだけれど、
先日はサッカークラブ(部活)のすぐ後だったため、疲れていました。
なので、途中から「足が痛い」「疲れた」「座りたい」と泣き言が始まり、
私は「我慢しなさい」「もう少しだから」を繰り返していました。
そのやり取りを当然聞いていた他の乗客は、誰一人として席を譲ろうとしません。
とうとう、子供が半べそをかき始めました。
「足が石のようだよ。。。」
仕方がないので、荷物を持ち直して、私がしゃがみ、
子供を膝の上に座らせたその途端、
周りからわらわらと「席をどうぞ」との救いの手が。
・・・子供の限界まで待ってたのか・・・。
私がこの国に来た頃(2001年)は、地下鉄でもバスでも、
女性・老人・子供が目の前に来たならば、男性はすくっと立ち上がり
にこっと「席をどうぞ」と譲ってくれたものです。
時代は変わり、人も変わり、人々を取り巻く状況も変わってしまった現在では、
男性が真っ先に席取りにかけっていく姿が見られます。
バスや地下鉄などは、急ブレーキをかけることもあるので、
子供が近くに立っている時は、席を譲っていただけると安心なんですがね。
毎日の通勤で、皆さんお疲れですから仕方ないのでしょうけれども、
なんとも寂しい社会です。
でも、私より強そうなおばちゃんに、「あんた席を譲りなさいよ」と
言われると、「えぇ~?」って思ってしまうのも正直なところ。
また、妊婦と間違えられて席を譲られてしまうのも、微妙なところ。
ムズカシイのだ。。。